確認できたこと
2015年5月16日、和歌山県の世界遺産丹生都比売神社にて、約200年ぶりに舞楽法会が行われました。この神社は、弘法大師がここで祈願をしてから高野山を開山したという由緒ある神社で、遷宮が行われるたびに高野山真言宗が主催して神社にて舞楽法会を奉納してきたのでした。当日舞楽法会は盛大に行われ、片付けも終わり、共に奉仕した方々を見送った後、私はひとりで高野山奥の院に向かいました。確かめたいことがあったからです。高野山奥の院の駐車場に着いたのは19時過ぎで、日はとっぷり暮れていました。奥の院には弘法大師の御廟があり、そこへ行くまでの1キロ前後？の参道脇は全てお墓です。大きな企業墓もあれば小さな個人墓も。とにかく参道脇は延々とお墓なのです。日も暮れているので外灯こそありますが辺りはとても暗く、御廟から駐車場に戻ってこられる数人の方とはすれ違いましたが、私のようにこれから御廟に向かう人などいませんでした。私が考えてきたこと、感じてきたことが間違いでなければ、成仏霊をはじめ、多くの不成仏霊は今回の舞楽法会で浄化され、宇宙のどこかの住まうべき場所に移動したに違いありません。もし成仏霊や不成仏霊がまだ残っていたとしたら、それを一番感知しやすい場所は奥の院だと思ったのです。
日も暮れてからひとりでお墓を両脇に見ながら延々と歩いたのですが、この清々しいこと。弘法大師の御廟にお参りしてからの帰り道も清々しい、実に清々しいのです。オールクリアー！という感じです。5月3日に三千房三山のひとつ戸隠神社に導かれ、5月16日には二つ目の高野山、三つ目の比叡山は毎日自宅の窓から見えているからまあいいか。現世的には雅楽講師、龍笛奏者。裏の世界？ではただの魂転送係です。どちらも光栄なお役目ですが、出来れば収入と支出のバランスが・・・つくづく凡人だなあ、と思う今日この頃です(笑)。